日商簿記検定 商業簿記2級公式集

　日商簿記検定が明後日に迫っていますが，皆さん準備はいかがでしょうか。仕事では簿記など全く使用していないですが，SEの基本知識らしいので受験してみようと思います。ちなみに，AE（アプリケーションエンジニア）の試験でも簿記3級レベルの問題が出題されています。
　理系の基本的考え方に基づき，まずは公式から（？）ということで，商業簿記の公式を列挙します。

商業簿記2級　公式集

　（一般商品売買）

• 売上総利益 = 売上高 - 売上原価
  
• 売上原価（継続記録法） = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 - 期末商品帳簿棚卸高
  
• 売上原価（棚卸計算法） = 期首商品棚卸高 + 当期商品仕入高 - 期末商品実地棚卸原価
  
• 棚卸減耗費 = (帳簿棚卸数量 - 実地棚卸数量) * ＠原価
  
• 商品評価損 = (＠原価 - ＠時価) * 実地棚卸数量
  
• 売上総利益 = 売上高 * 売上総利益率
  
• 売上原価 = 売上高 * 売上原価率
  

　（固定資産）

• 取得原価 = 購入代価 + 付随費用
  
• 当期の減価償却費（定額法） = (取得原価 - 残存価格) / 耐用年数
  
• 当期の減価償却費（定率法） = (取得原価 - 期首減価償却累計額) * 償却率
  
• 当期の減価償却費（生産高比例法） = (取得原価 - 残存価格) * 当期利用量 / 総利用可能量
  
• 当期の減価償却費（新定額法） = 取得価格 / 耐用年数
  
• 当期の減価償却費（新定率法） = 期首帳簿価格 * (1 / 耐用年数 * 2.5)
  
• 固定資産売却損益 = 売却価格 - 売却時点の帳簿価格
  
• 売却時点の帳簿価格（期首）= 取得原価 - 期首減価償却累計額
  
• 売却時点の帳簿価格（期中）= 取得原価 - 期首減価償却累計額 - 期首から売却月までの減価償却費
  
• 期首から売却月までの減価償却費 = その1年分の減価償却費 * 期首から売却月までの月数 / 12か月
  
• 売却時点の帳簿価格（期末）= 取得原価 - 期首減価償却累計額 - 1年分の減価償却費
  

　（有価証券）

• 取得価格 = 購入代価 + 売買手数料
  
• 売却損益（切放方式） = 売却価格 - 帳簿価格（前期末時価）
  
• 売却損益（洗替方式） = 売却価格 - 取得原価
  
• 金利調整差額償却額 = |債権金額 - 取得原価| * 当期所有月数 / 取得日から償還日までの月数
  
• 端数利息 = 公社債の額面金額 * 年利率 * 前利払日の翌日から売買日当日までの日数 / 365日
  

　（引当金）

• 貸倒見積高（一般債権） = 債権金額 * 貸倒実績率
  
• 貸倒見積高（貸倒懸念債権） = (債権金額 - 担保処分・保証回収見込額)に対する貸倒見積額
  
• 貸倒見積高（破産更生債権等） = 債権金額 - 担保処分・保証回収見込額
  

　（社債）

• 社債利息 = 額面金額 * 年利率 * 経過月数 / 12か月
  
• 金利調整差額償却額（割引発行時） = (額面金額 - 払込金額) * 当期経過月数 / 発行日から償還日までの月数
  
• 期首から買入償還日までの金利調整差額償却額 = (額面金額 - 払込金額) * 期首から買入償還日までの月数 / 発行日から償還日までの月数
  
• 社債償還損益 = 買入償還時における社債の帳簿価格 - 買入価格
  

　（余剰金）

• 利益準備金の積立額（額の小さい方を採択） = 資本金 / 4 - (資本準備金 + 利益準備金) or 株主配当金 / 10　
  

　（財務諸表）

• 営業利益 = 売上総利益 - 販売費及び一般管理費
  
• 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用
  
• 税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失
  
• 当期純利益 = 税引前当期純利益 - 法人税，住民税及び事業税
  

　（本支店会計）

• 内部利益 = 内部利益を含んだ商品の金額 * 内部利益率 / (1 + 内部利益率)
  
• 棚卸減耗費 = 内部利益控除後の＠原価 * (期末帳簿数量 - 期末実地数量)
  
• 商品評価損 = (内部利益控除後の＠原価 - ＠時価) * 期末実地数量
  

　（特殊商品売買）

• 期末未回収分に対応する原価 = 対照勘定の期末残高 * 原価率
  
• 原価率 = 原価 / 売価
  

＜引用文献＞

• TAC簿記検定講座：合格テキスト 日商簿記2級商業簿記 Ver.5.1，TAC，2008年2月．